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関西電力・大飯原発3号機、4号機のストレステストを巡る裏舞台については、
国連とIAEAがタッグを組んで、日本の政府が再稼動するように促していると米国のABCニュースが書いています。

さらに、アルジャジーラとUPIが、それに新華社などが同じようなことを報じています。
ここでは、アルジャジーラとUPIの記事を紹介します。

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IAEAは日本のストレステストを承認する
IAEA approves Japan nuclear 'stress tests'
アルジャジーラ  2012年1月31日

国連は「フクシマのメルトダウン」の後、日本によって実施された一連の安全性テストに満足している

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…………日本の招きによってIAEAの代表団が日本にやってきた。

日本の政府職員は、安全性に深い疑問を持っている国民に、原発を再稼動させても安全である、ということをどうやったら確信させることができるか、その方法を探しているようだ。

原子力安全・保安院は、IAEAに、原子炉再稼動の許可を与えられる前に、すべての原子炉が受ける、いわゆるストレステストの厳密性について評価してくれるよう要請した。
…………
「AEAチームの結論は、「原子力安全・保安院の包括的な安全性評価のための指針、および調査のプロセスがIAEA安全基準と総体的に一致している」というものであった。
…………
「この国の原子力発電所を再稼動させるかどうかは、IAEAではなく日本自身が決めなければならない。
それは私たちの意志決定の過程の一部ではないからだ」。

IAEAの調査団長、ジェームズ・ライオンズは記者会見でこのように述べた。

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管理人:

IAEAが言ったことは、
「ストレステストの指針と調査プロセスがIAEAの基準に合致している」ということだけです。

IAEAは「原発を再稼動しても安全だ」とは、一言も言っていない。

そのIAEAの基準が、どの程度安全性を確保するものであるかは日本が判断することだ、と肝心なところでは逃げているのです。

日本の安全は日本の問題なので、勝手に考えろ。俺たちは知らんよ、と。

まったくIAEAの言うことは正しい。
しかし、IAEAの代表団は、いったい何をしに日本の来たのでしょうか。

日本の保安院に、そんな判断ができるほどの能力がない。
であれば、今までのように御用学者に(東電経由で)金を配って、保安院が望むとおりのことを言わせる、ということになるのです。

そして、次の事故が起きた場合、IAEAは、
「我々はテストが妥当だと言っただけで事故が起きないとは言っていない。
それなのに再稼動させた日本の政府に問題がある」

と言うはずです。

そして、保安院は、
「想定外」にして、国民を何百万人殺しても、またまた誰も責任を取らないでしょう。


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IAEAが日本の原子力の安全性について批評
IAEA reviews Japan's nuclear power safety
UPI     2012年1月23日

…………福島第一原発の災害をきっかけに、ほぼ世界中が原子力の安全性について検討を始めました。

「これまでのところ、保安院としては、国内の専門家たちと相談しながら、(再稼動のついての)安全性評価を行っていますが、国際的な専門知識を考慮に入れることによって、さらに高いレベルの安全性を達成したいと考えています」
と、原子力安全・保安院の審議官、黒木慎一氏は記者会見で述べました。

「我々が受け取る種々の意見は、将来の安全性評価に反映されることと思います。
したがって、私たちは、厳格に評価して欲しいと思っています」
と彼はIAEAの日本訪問について話します。

「IAEAの役人たちは、日本が原子力発電所の安全性に関する手順を改良するよう期待しています。
そして、IAEAの日本訪問の結果が、日本だけでなく世界中の安全性の手順の改良に結びつくことを期待しています」
とIAEAの原子力施設の調査ディレクター、ジェームズ・ライオンズは話しました。

木曜日(1月26日)には、IAEA代表団は、福井県にある関西電力・大飯原発を訪れました。
大飯原発は現在、定期点検のために停止中です。

関西電力は、大飯原発3号炉、4号炉のストレステストの結果、起こりうると考えられる最大の地震、および約10メートルの津波より、2倍以上の強力な地震と津波が起こっても耐えられると結論づけています。

しかし、こうしたシナリオは、福島第一原発災害が起こる前に描かれたものに過ぎない、と毎日新聞の社説は書きたてています。

少なくとも、IAEAの役人たちは、国民に理解されるような福島第一原発事故の原因に基づいたリスク評価ガイドラインを提示すべきだ、とその社説には書かれています。

政府は、さらに日本の原子力発電所の寿命に関して、相矛盾する情報を出してきています。

細野豪志原発担当大臣は、1月6日、「日本の原発は、基本的に(法律で定められている)40年より長い間使用された後、廃炉にされることになる」とコメントしました。

細野大臣のこのコメントの2週間後に日本の政府は、「例外としては、原子炉の運転期間を60年に延ばすことは可能である」と言い出したのです。

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管理人:

ABCニュースの記事より、このUPIのほうが、示唆的です。

国連とIAEAは、どうしても日本の原発を早期再稼動にこぎつけたいのです。

一方、経済産業省、原子力安全・保安院も、日本の産業界(財閥、経団連など)からプレッシャーをかけられており、国連とIAEAの威光を利用しようと計画したのです。

IAEA調査団の来日の目的は、関西電力の大飯原発の再稼動を促すことでした。
来日早々、IAEA調査団は福井県の大飯原発に移動したのです。


IAEAは、「日本のストレステストの指針と手順がIAEAの標準に合致するものなので、ストレステストの結果は正しい」というプロパガンダを日本のおバカなマスコミを使って流したのです。

しかし、毎日新聞の社説が報じたように、「少なくとも、そういうならIAEAはリスク評価ガイドラインを提示すべき」でしょう。

ストレステストの妥当性については、保安院が呼んだ御用学者以外の学者にも精査する機会を与えるべきです。
結局、ストレステストは闇の中です。

IAEAは経済産業省、保安院が国民を懐柔させるために、どんな手を打ったらいいか助けを求めてくるはずだと踏んでいたのです。

両方とも共犯関係にあるのです。


3年前のIAEAの忠告を無視して福島原発カタストロフィーを招いた経済産業省が、今度はIAEAの御託宣をありがたく拝聴している滑稽さ

ABCニュースも、UPI通信社もアメリカのマスコミです。

原発を世界の先頭に立って推進してきたアメリカのマスコミでさえ、ちゃんとストレステストの茶番劇を書いているのに、日本のメディアは結果しか書けないのです。

そんなことは読者が判断することですから、むしろ「ストレステストの茶番のいきさつ」について報道すべきなのです。

私は、毎回、毎回、海外のメディアと日本のメディアを比べて記事を書いているのですが、日本のメディアは、おそらく世界でもっとも能力の低い坊やたちの囲炉裏端に違いないと思っています。

右見て、左見て、互いに温もって、どうでもいいような同じことを書く。同調行動から抜け出せないのです。

この国のマスメディアは、本当にどうにもなりません。馬鹿な記者の書いた記事を読まされるほど国民にとって辛い拷問はありません。

読売系の媒体などは、読んだり観たりすると実害が生じるほど稚拙なディス・インフォメーションを混ぜ込んであるし、NHKでさえ、安倍晋三に恫喝されて以来、当たり障りのないことしか報道していません。
これでは、NHKには受信料の不払い運動が起きて当然なのです。

私は菅直人がストレステストの実施を言い出したとき、これは「新たな安全神話づくり」に過ぎない」と書きました。

保安院のイカサマを見ると、案の定、「やはり、奴らは原発事故前の詐欺師の手口を、今でも同じように使っている」ということです。

そもそもGE社製のマークⅠ型原子炉は欠陥原子炉なのです。
マークⅠ型原子炉は、設計ミスにより、格納容器とサプレッション・チェンバーが小さすぎて、電源が喪失したときは水素爆発しやすいという構造的な欠陥を抱えている原子炉です。

これは当のアメリカも認めているのです。

だから、欠陥をそのままにしておきながら、ストレステストをすること自体が茶番なのです。

欠陥車を、騙されて買わされた人が、自動車整備工場に点検整備に出したところ、「この車は安全です」と言われたのと同じことです。
欠陥車ならリコールするのが当然のこと。

いっときは、菅直人がPL法でGE社を訴えると言ったのですが(事実、GE社は、マークⅠ型欠陥原子炉の件で訴訟をいくつも抱えている)、その後、この話は立ち消えになりました。

菅直人にどんな圧力がかかったのかは想像できますが、残念なことに、彼は、政治家になっても「4列目の男」から抜け出すことはできませんでした。

そのアメリカが、GE社の欠陥原子炉の件には一切、触れずに、福島第一原発4号機建屋の使用済み燃料プールが北半球を壊滅させるカタストロフィー寸前で、タスクチームまで組んでいたNRC(米・原子力規制委員会)までもが、今では原発再稼動を容認しているのです。

そして、国連までもが「とっとと原発を再稼動させろ」と、日本の政府をせっついているのです。
そして、日本の政府は、こうした国際原子力マフィアの“心地よい外圧”を利用して、再稼動に向けてまっしぐら。

大飯原発はマークⅠ型原子炉ではありませんが、日本の原子力ムラの人々は、大飯原発を再稼動させることができれば、次々と切り崩せると考えているのです。
当然、危険なマークⅠ型原子炉の再稼動も視野に入れているはずです。

原発に関わる人たちは、あまりにも子供じみた人々ばかりなので、微笑ましくなってきます。

そもそも、経済産業省、原子力安全・保安院は、3年前(麻生政権の時代)のIAEAの忠告を無視したのです。

再三、原子力安全・保安院には、福島第一原発の危険性について指摘がされてきました。
その都度、保安院の院長、寺坂信昭は、無視してきたことが大惨事を招いたのです。

さらに、SPEEDI情報を官邸に一度しか上げなかったのも寺坂でした。(これは事実です)
その前、福島第一原発の津波の高さを5.7mと想定し、建設を強行したのは経済産業省の事務次官、松永和夫でした。

そして、税金を使ってアサツー・ディー・ケーに国民のtwitterやブログの監視を命じている資源エネルギー庁長官の細野哲弘

この三人こそ、数百万人もの日本人を被曝させ、北米の人々にも深刻な被害を与えた極悪人どもなのに、泣き芸の得意な海江田万里は、なんら責任を追及することなく、この極悪三兄弟を更迭し、退職金の上積みまでして、この官僚による大量殺戮事件の外に追いやってしまったのです。

これを証拠隠滅と言わずして何というのでしょう。

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※この動画は資源エネルギー庁が削除するでしょう。滑稽です。

そして、次を引き継いだのが、原子力安全・保安院の審議官、黒木慎一です。
枝野の隣で原発再稼動を囁く男です。

さらに「TPPの黒幕」といわれている宗像直子

経済産業省は人材豊富です。
まさに、国民を欺く詐欺師たちの宝庫です。

大飯原発再稼動のストレステストについて、民主党の川内博史議員が保安院から聴取

大飯原発ストレステストについて、保安院から説明を聴取。
福島を超える振動と津波の場合は、炉芯溶融の可能性がある、と答弁。

さらに、原発周辺の断層の影響と、津波についての追加調査が無ければ安全裕度の評価が科学的な評価足り得ないのでは、と指摘。

保安院からは、その通りであるとの解答。

つまり、保安院は、東日本大震災のような巨大な地震は起きないだろうと思い込んでいるのです。
では、ストレステストは何を基準にやったのか。

福島第一原発事故が東電と保安院による人災であることを認めない限り、どんなストレステストをやっても、この事故の原因は反映されないでしょう。

彼らは次々と「安全神話」を作り出す名人です。
彼らは空想癖があるようです。保安院全員阿呆、一刻も早く精神病院に入れるべきです。

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これは子供が考えたらしいです。



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