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3.11 東海村、危機一髪!

以前、「4号機の奇跡」という記事を書きました。

これは、あってはならない現場でのヒューマンエラーが、あり得ない確率で重なったために、4号機の使用済み燃料プールのジルコニウム火災(これが起きていたら北半球は壊滅していた)を回避できたという記事です。

「奇跡などと、大げさな」という連中がいますが、まったく事実を知らない愚かな人々です。そういう人々は自分の命がいくつもあると信じているのでしょう。

3.11では、東海第二原発でも奇跡的なことが起きていました。
「あと70cm高かったら」、「あと2日早く津波が来ていたら」、東京は完全に終わっていたでしょう。私も今頃、こうして生きていたかどうか分からないのです。

2011年3月11日の東日本大震災で、東海村の原発は間一髪で難を逃れた。
震度6弱の地震により原子炉は自動停止したが、福島第一と同様に外部電源をすべて喪失し、炉心に水を送る水中ポンプ3台のうち1台が水没してしまった。

2日後にようやく外部電源が復旧するまでは、いつ福島の二の舞になってもおかしくない危険な状態が続いたという。
しかも、こうした危機的な状況は、地震から12日後の3月23日まで、村上村長へは報告されなかった。

「報告を受けた時は東海村もあと少しで福島の二の舞になったと、背筋が凍る思いだった」と村上前村長は当時を振り返る。
村上氏が「日本には原発を保有する資格も能力もない」との結論に到達した瞬間だった。

以上、ビデオニュース・ドットコム 「原発発祥の地の村長が脱原発に転じた理由」(2012年08月25日)より抜粋

下の動画は2012年9月5日、外国特派員協会で行った村上前東海村村長の記者会見です。
前村長が、自ら語る「間一髪の物語」。

「津波があと70cm高かったら」 東海村も全電源喪失 村上達也9/5外国特派員協会



06:30から 村上達也前村長の話

3月11日時の東海第二原発の状況については、みなさんご存知かもしれませんが、総括しておきたいと思います。

(3月11日)当日、第二発電所の方に押し寄せてきた津波の高さは5.4mでありました。
そして、外部電源の二系統は遮断されておりました。

その5.4mの津波がやってきたのですが、幸いにして東海第二原発は福島第一原発のようにはなりませんでした。

それは、実は非常用電源を冷却する水中ポンプのモーターが海岸沿いにあったのですが、そのモーターを守っている壁(防潮壁のこと)の高さが6.1mということで、70cmの差があったので、なんとかセーフということでした。

この防潮壁ですが、実はもともとは4.9mでありました。

それで、(増設して)6.1mの壁になったわけですが、壁が完成したのは実は(3月11日の)2日前でした。
3月9日に完成したということだったわけです。

これを知ったとき、私はゾッといたしました。

私たちのところも、福島第一と同じように全電源喪失ということになって、もしかしたらメルトダウンが起きたかもしれないと。

外部電源が喪失しておりましたので、炉心の冷却にたいへん苦労したということで、主蒸気逃がし弁、SR弁といいますが、これを170回、手動で開け閉めして、なんとか冷却を保ったということです。

そのため、冷温停止にいたるまでは相当な時間がかかりました。
だいたい普通だと、1日で冷温停止になるわけですが、3月15日の午前0時40分までかかったということです。

冷温停止まで4日もかかった、福島第一の二の舞になる寸前だった

日本原電のホームページには、3.11当時の記録があります。

そこには、こう書かれてあります。

・外部電源が復旧した日時 2011年3月13日 19時37分
・原子炉が冷温停止(原子炉温度が100℃未満になること )した日時  2011年3月15日 0時40分

このホームページには、「高い防護壁を建設していたから防げた」と自画自賛。

日本原電は、このホームページの中で、「『仮に津波があと70cm高ければ、全電源が喪失して、原子炉の冷却ができなかった』と一部で指摘されていますが、 電源は複数確保されており、冷却できる状態でした」と村上達也前村長の証言を否定しています。
これが原子力ムラの不治の病の実態です。

危険を危険と、いまだに認識できない人々が原発を動かしているのです。

そのようなことで、間一髪で東海第二発電所はメルトダウンしないで済んだというふうに私は思っております。

脱原発を決意したというのは、まず東海第二発電所が、そういう状況で肝を冷やしたということがありますが、もうひとつは、2011年6月18日の当時の経済産業大臣であった海江田大臣の原発の安全宣言というのを聞いたときに、この国は原発は持てないな、と思いました。

そのときは、九州の玄海原発の再稼働に日本は動いておりました。

以上が【脱原発を決めた】直接的な動機でありますが、我々が脱原発を進めていかなければならないと考えたのは3点ほどあります。

ひとつは、人類は原発を制御できないのではないかと思っていること。自然の摂理は超えることはできないと思うようになりました。

地震も起きるし、津波ももちろんやって来る。
そして、今、福島第一原発では汚染水が問題となっておりますが、地下水の力というのもコントロールできないのではないかと思っております。

一点は、日本は世界有数の地震列島であるということ。
それから、狭い国土の中で人口が非常に多いということで避難できる土地がない。

たとえば、東海第二原発で言いますと、5km圏内には8万人住んでおります。
そして、30km圏内には100万人の人が住んでおります。

三点目は、日本は原発保有の資格がないと思っております。

1979年にアメリカのスリーマイル島で核燃料の溶融事故が起きました。
そしてまた、1986年にはチェルノブイリの事故が起きました。

スリーマイル島、チェルノブイリの事故が起きたときでも、私が聞いたのは「日本では起きない」という、まさに過信とうぬぼれという、その科学的精神が欠如しているのではないかと思っております。

そのようなことが、福島原発事故の対応にも見られました。泥縄式と言いますか、その場しのぎの対応になっていたと思います。
JCOの事故のときから思っていますが、どうも日本は原理原則を重んずる国ではないな、と思っております。ですから不信感を持っているところです。

残念に思っているのは、あのような福島原発事故を起こし、国内の世論は60%以上が脱原発というエネルギー政策を支持しているにもかかわらず、政策転換ができない国だということで失望しております。

第二次世界大戦中に、日本が敗戦の道を歩んでいったと。戦争の途中で転換ができないで、最後は沖縄、広島、長崎というように悲惨な目に遭ったという、まあ自滅の道を歩んだという同じような危惧を抱いております。

この日本の姿勢と対比できるのは、私はドイツだと思っております………(続く)

これに対して、日本原電は、新たな津波想定を最大9.1mとしています。すでに10m以上の新たな防護壁の整備を日本原電は計画しているとのこと。(下)

新たな津波想定による 東海第2発電所付近の津波高さについて
  • 津波水位については、今回の想定ではTP9.1mとなりました、なおH19年の想定ではTP5.22mでした。

  • 津波遡上高については、今回の想定ではTP8.14mとなりました、なおH19年想定ではTP5.70mでした。

  • H23年3月11日の東日本大震災の実績値となる津波の痕跡高はTP5.40mでした。

  • 東海第二発電所の地盤高は約8mです。

  • 東海第二発電所近辺の遡上高は、地形が比較的平坦で奥行きがあるため、津波水位より低い結果となりました。

東海第二発電所安全対策全体イメージ図

20140120-3.jpg

「その整備には百億円単位の費用と2年から3年の時間が必要と言われています。
稼働34年目に入った東海第2原発にこれだけの投資を行う効果は認められるのでしょうか。
その費用負担は電気量として国民が負担することを自覚しなければなりません」
茨城県議会議員の井手よしひろ氏は言っています。


太平洋戦争を引き起こしたのは日本の官僚です。日中戦争もそうでした。
そして、破滅への道を暴走していったのも官僚です。
今、再び官僚は無知な政治家たちをそそのかして、日本を破滅への道に追い込んでいます。

官僚とは、税金で国の破壊活動を行っている幼稚な子供たちのことをいいます。

そして、政治家たちは口先だけで平和をとなえながら、権力の維持のために知っていながら官僚のそそのかしに乗っかっているのです。

国民?…… もちろん、思考停止。




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