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東電の幹部連中は、いまだに「福島第一原発災害は津波のせい」の一点張り

枝野官房長官が、29日、「東電の国有化は、(政府は)現時点では検討していない」と述べました。
視聴者の多くが、肩透かしを食ったような気持ちになったことでしょう。
しかし、今は被災者の人命と健康が第一ですから、それでいいと思います。

福島第一原発災害が起こらなければ、有機野菜農家が自殺することもなかったでしょうし、寝たきり老人や、糖尿病患者が人工透析を受けられずに亡くなることもなかったでしょう。
また、失意から生きる気力を失って、せっかく生き延びても、寒い避難所で凍え死ぬこともなかったでしょう。

また、コロコロ変わる避難区域の指定範囲に右往左往させられて「自主避難を断念」した人も出なかったことでしょう。
すでに被曝してしまった数百万人の人たちが、将来の発ガンリスクに慄くこともないでしょう。

また、計画停電で、交差点で交通事故によって死ぬ人も出なかったかも知れないし、さらに連想を広げれば、メーカーの下請け、孫受け工場の社長が再建を断念、全員解雇、という苦渋の決断を迫られることもなかったでしょう。
(中小企業経営者は、図太くなって決して自殺などしないでほしいものです)

さらに、広大な農地が一瞬にして汚染された土地になることもなかったし、立ち入り禁止区域指定を受けたために、いまだに野ざらしにされたままの亡骸もなかったでしょう。

今まで、福島第一原発から半径10km圏内では遺体の収容さえできずにいたのです。

遺体収容時に、警察や自衛隊員たちが遺体から被曝してしまうからで、仮に収容できたとしても火葬にすれば、放射性物質が空気中に飛散してしまうため、それもできず、さらに土葬にすれば、土壌汚染がどこまで進むかも分からない。そんなことから、遺体は瓦礫の中に放置されているのです。

その数は、半径10km圏内に数百、数千とも言われています。

また、ゴーストタウン化した町では、飼い主を失った犬が野犬化し、その扱いについても頭痛のタネになっていると言います。

そして、何より原発敷地内で被曝してしまった大勢の作業員も出なかったはずです。
東電は、作業員たちに警報付きポケット線量計を与えていなかったことが判明し、装備も万全とは言いがたい状態で、作業をさせていたことが、作業員の証言で分かったのです。

なーに、今の作業員が倒れたら、日当ん十万円で、あらたに募集すればいいさ、とばかり、東電のホワイトカラーの無能さと冷酷さを世界中に知らしめた衝撃的な暴露でした。

一方で、東電社長の清水正孝は、ほとんどマスコミの前には顔を出さず、挙句の果てには高血圧による体調不良のため緊急入院。
なんでも、原発利権に絡む旧政権に関係する人たちに「落とし前をつけろ」と脅されていたために神経衰弱になったとか、さまざまな噂まで飛び交っています。
真偽は、どうでしょう。さも、ありなん、ですが。

清水正孝は、13日に謝罪はしたものの、「福島第一原発災害は津波のせい」の一点張り。
あのときは、隠し通せると思っていたのでしょう。今になって、これほどまでに福島第一原発のズサンな管理が白日の下に晒されるとは予想もしていなかったのでしょう。
これでは、言い逃れは無理、とばかり高血圧で病院に雲隠れしたのです。

ネットは怖いです。

東電社長が謝罪、辞任は否定 「津波が一番の問題だ」

清水社長は事故の原因について、

「(施設の老朽化などよりも)津波が一番の問題だ。機器が壊れて機能を失ったのが最大の要因。津波が想定を超える水準だった」

と釈明。

「津波対策はこれから検討すべき重要な問題。今回の教訓を踏まえて関係機関と議論を重ねたい」と話した。

一方、周辺住民の健康への懸念に関しては「福島第1原発の敷地境界での放射線量は現在、毎時80マイクロシーベルト。ただちに人体に影響が出るレベルではない」と影響は低いとの見方を示した。


そして、代わりに指揮を執っているのが東電会長の勝俣恒久ですが、これも謝罪はしたものの、「福島第一原発の4機は廃炉にしました」と、さも自分たちも被害者であるかのような言い回し。
この謝罪会見は、3月30日に行なったものです。

さすがに枝野官房長官も、これについてどう思うか、という記者の質問に「現状を見れば、廃炉は明らかなこと」とあきれ果てています。

勝俣恒久は、人の命になど関心がないようですが、自分の身辺だけは、税金を使って(警察に)ガードさせているようです。

世界中の誰が見ても、福島第一原発の災害は、100%人災であり、その証言・証拠もトラック数台分くらい出てきているというのに、絶対に「責任は認めない」のです。

あくまで、「未曾有の津波のせい。想定外の出来事だった」ことにしなければならないからです。

つまりは、東電会長・勝俣恒久の「4号機とも廃炉にしました」発言は、「みなさんは被害者だと言っていますが、東電だって被害者なんですよ」と印象付けるためです。

そうでなければ、勝俣恒久ほどの冷徹な切れ者が、こんな寝ぼけた発言などできようはずがないからです。

そういう点では、病院にトンズラしてしまった社長の清水の「未曾有の津波のせい。想定外の出来事だった」発言の上塗りをしているだけなのです。

東電のこの体質を如実に物語っているブログがあります。

東京電力社員のブログがひどすぎると話題に


東京電力社員のブログより

今まで、何不自由なく電気を使えていたのは、福島県のみなさんがあってこそなのです。
福島県には、多くの方が不安を抱え、避難所で不自由な生活をされております。

比べることはできませんが、福島県で被災に合われた方よりはるかに贅沢な生活を送れていることを今一度再認識してください。

私たち東京電力を非難することはかまいません。

しかし、不自由だとか自分たちが被害者だといった考えはやめてください。

電気を使え、うちに帰れば家族がいる生活に幸せを感じてください。

奇妙奇天烈な論理を展開する、この東電社員。
彼は、傲慢な「東電教」の犠牲者なのでしょう。これは、いくらなんでも酷すぎる、と“炎上”してしまったとか。

こういう意識の人間たちが、日本の原発を動かしている企業にたくさんいるのであるなら、私たちは命がいくつあっても足らないでしょう。

福島原発が、「事故待ち原発」であったことはあきらかなこと

なぜ、東電幹部は、ここまで嘘つきで、厚顔無恥の生き恥を晒すことができるのでしょうか。

それは、「原子力損害賠償法」にあります。

どんな法律なのかは、上のリンク先の記事をお読みください。
政府は、この法律に沿って東電の今後の処遇を考えていきます。

これを東電の場合に当てはめてみると、以下のようになります。

東電が運営・管理する福島第一原発災害による被害については、東電が無限の賠償責任を果たさなければならない。

ただし、その原子力災害の原因が、地震などの天災やクーデターなどの社会的動乱の場合においては、その限りではない。

福島第一原発災害の賠償措置額上限は1200億円であるが、この額を超えるような大規模な損害が発生した場合には、国が原子力事業者に必要な援助を行うことを可能とすることにより被害者救済に遺漏がないよう措置する。

会長・勝俣も、社長の清水も、「責任は東電にもある」と認めてしまったら、福島第一原発の瑕疵を認めてしまうので、無限の賠償責任が生じることになります。

一般的に商業原発1基について、補償負担額上限は1200億円ですから、東電は、とうてい「兆」の単位になるとも言われる賠償金を支払うことができなくなります。
したがって、どうしても国が東電に資金注入しなければならなくなります。
何より、円滑な補償義務を優先し、それを履行しなければならないからです。

当然、東電は国有化。少なくとも分社化され、原発部門は切り離されて、これを国有化することが前提となるでしょう。
「補償金さえ支払えばいい」という決着のつけ方で、お茶を濁すようなことがあれば、政権は吹き飛ぶかもしれません。

株主の責任も限定的に発生しますから、場合によっては株券が100%減資(ただの紙切れ)、JALと同じような道をたどる可能性もあります。

東電の場合は、明らかに幹部連中の人命を軽視したズサンな安全管理の日常的な実態が問題なのですから、今度は、株主代表訴訟によって、今まで東電を支えていたはずの株主たちがいっせいに幹部連中に牙を剥くこと必至でしょう。

そうなれば、勝俣も清水も、その他大勢の幹部は、豪奢な邸宅を売却し、資産もすべて株主への補償に充てなくならなくなります。

これは、世間から、なんと言われようと避けたいことなのです。

だから、清水、勝俣、その他東電幹部は、「原因は、津波のせい」にしなければならない」のです。

それで、津波の高さが大変重要になってくるので、
【東電は津波の高さを二度も上方修正した】

【福島第一原発を襲った津波の高さについて】

で、津波の高さを問題視したのです。

で、本当の津波の高さは、この動画を見れば一目瞭然だったわけですね。原子炉の建屋を襲ったのは、高さ1~1.5mでしかなかったようです。



この動画は、東電が撮影したものではなく、かといって原子力安全・保安院でもなく、マスコミとのこと。

どうりで、東電は、原発敷地内の様子を撮影した映像を出さなかったわけです。
そんな動画を出したら、東電幹部は、本当に水蒸気爆発ですから。

私は、記者会見に出てくる東電幹部、社員の表情の変化を見ます。

とても不思議なことに気がつきました。
彼らからは、人間らしい感情がまったく感じられないのです。

山一證券が破綻したときに、「社員は悪くないんです。全部、私の責任です」と涙ながらのパフォーマンスを見せた野澤正平や、アメリカから冤罪の罠を嵌められたトヨタの御曹司・豊田章男のように、どこか泥臭い人間の匂いがまったく感じられないのです。

彼らは、少なくとも、世間からのバッシングに対して、唇をわなわな震わせて苦悶していました。

一方、東電幹部は、どうでしょう。
これほど、大勢の人々を死なせておきながら、まるで顔色一つ変えることなく、ガラス玉のような無機質の瞳で棒読みを繰り返しているだけです。

「どうせ、国が収拾するだろう」と思っているかのようです。
東電には、経営者は存在していないのです。

こうした人間性を喪失した人たちが原発を動かしていることは何よりも恐ろしいことです




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