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最悪のシナリオの下に自分の行動計画を作っておくことが必要です。少なくとも風向き情報はリアルタイムで観ることができるようにすべき。怠け者の気象庁は、やりたがらないでしょうね。こういう組織の体質が日本を壊していくのです。

本当のことを知るには、多くの想像力を働かせる必要がある


これは、ロシアのメジャーな英語サイトRussian Today」(3月16日)の記事の中で、日本に住んでいた(今は脱出したのかもしれない)ロシア人女性、タチアナさんがRussian Todayのインタビューに答えて言ったことです。

今まさに、このことは私たちに、そのまま当てはるかもしれません。

「日本のニュースは、包み隠さず、ありのままを報道していないのではないか。

「このことは、日本のすべてのテレビ・チャンネルについて、同じです」と日本在住のタチアナさんは言っている。

「日本の情報ソースからは本当のことを手に入れることができないので、日本にマスコミ以外のところから、本当の情報を探す必要がある。そのために、多くのことを推測しなけれぱならない。
私たちが、本当の状況を理解できないよう、厳しい情報の検閲があるようだ」


このようにタチアナさんは語っています。

私は、日本のマスコミには、まったく期待していません。
テレビのニュース・ショーのキャスター、コメンテーターに、「いったい、あなたたちは、どこの国の人?」と尋ねてみたくなります。

タチアナさんの言うとおり、「自分で、正しいと思った情報を峻別し、多くのことを推測する」ことが必要だと思います。
逆に言えば、信用できない情報には一切関わっていけない、ということです。
これは、巨大メディアであろうと、人気サイトであろうと同じことです。

さて、福島第一原発では、命がけの決死の作業が続けられています。作業員の中には、被曝線量の積算値が1000ミリ・シーベルトを超えた人がいるかもしれない、と言われています。

一般の人が100ミリ・シーベルトを超えた場合には、健康被害が起こるとされています。原発などで作業をする人たちは、この限りではなく、250ミリ・シーベルトが上限に設定されています。
1000ミリ・シーベルトは、その4倍です。

さらに、東電は、ポケット線量計を班長だけに持たせていたことが発覚し、「人道にもとる」と批難されました。
東電は、マスコミが騒ぎ始めてから、全国の原発から慌ててポケット線量計をかき集めてきて、作業員全員に渡した、ということです。
もう、遅いのです。

作業員は、どれだけ被曝したか分からないのですから。
東電は作業員を見殺しにしているのです。

こういう企業に、福島第一原発の暴走を止められるのでしょうか。幹部、中間層が悪すぎる。

何より不気味なこと。
マスコミは、「原発は一定の安定状態を保っている」と報道しています。どこにも証拠などないのに。
第一、原子力安全・保安院は、「冷却水が漏れていることは重大で深刻な事態だ」と記者会見で発表しているというのに。

政府は、この2、3日で、方針を変えたものと思われます。明らかに。これから出てくる情報は後手後手に回るでしょう。
政府は、マスコミ各社に対して情報統制を行なっているような気がしてなりません。
これが、私たちが何となく感じている「不気味さの正体」です。

私たちは、政府も、ましてや、肝心なときに役にたたないマスコミ情報も頼らずに、これから何が起こるのか、客観的な情報だけを元にして、多くのことを推測してみましょう。

私たち自身の退避行動計画を作るために。

すでに1~4号機の炉心は、程度の差はあれ溶融しているでしょう。
このことは、すで3月12日の時点で、原子力安全・保安院が発表していることです。

下の図は、中部電力のHPから浜岡原発のイラストを転載したものです。


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いわゆる「五重の壁」です。
今は、第3、第4の壁まで破壊されつつあります。

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特にプルトニウムを使っている3号機は深刻です。

以下の動画をよくご覧ください。

ビデオ・ジャーナリストの神保哲生氏のサイトです。
3月25日に、「最悪のシナリオ」について、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教授)に電話インタビューしています。

Part1(64分)、Part2(178分)に分かれていますが、両方で4時間以上という長い動画です。可能であれば、メモ帳を開きながら全編通してご覧いただくといいです。
(IEでないと開けないようです。Firefoxで閲覧する場合はアドオンを入れる必要があります)

気になった箇所は、メモ帳に控えておいて、再度、再生すると良いと思います。

小出氏は、信頼のおける学者だと思います。
著書も、隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ原子力と共存できるか放射能汚染の現実を超えてと何冊かあります。


あえて最悪のシナリオとその対処法を考える【Part1】-64分



最初から4分40秒~37分辺りまで  小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教授)の電話インタビュー部分だけで十分です。

管理人が特に気になったこと

①メルトダウンが起こると、溶けた核燃料が下にたまって、第3の壁である圧力容器が破裂、さらに、その外側の第4の壁である格納容器を破壊して、これが水と反応し水蒸気爆発を起こす。
そうなると、空高く放射性物質が舞い上がり、日本の広い範囲に「死の灰」が降り注ぐ。
いちばん外側の建屋がなくなった今、水蒸気爆発が起これば、原子炉内には入ることができなくなるので、なすすべがなくなってしまう。

②原子炉からタービンに高圧の水蒸気を送るパイプにある主蒸気隔離弁が破損している可能性が大。このため、高濃度の線量を持つ冷却水が外に漏れ出して海や地下水に入り込んでいく。これが、現在の状態。
それを防ぐには、冷却水を熱交換しながら循環させなければならないが、新しいシステムを造るのに作業員が今より大量の放射線に被曝してしまうため、可能性は低い。

しかし、これができないと、常時、水を注ぎ、溢れるように流れ出した放射性物質は、たれながしたまま。
それが広い範囲を汚染する。

どんな方法にせよ、汚染した冷却水を循環させる仕組みを作り直さないと長期間の冷却ができないので、完全にアウトとなってしまう。

今、やっている場当たり的なやり方が、いつまで持つかが問題。

③官邸は、すでに最悪の事態では何が起こるかを知っていて、固く口を閉ざしてしまった。(宮台)


あえて最悪のシナリオとその対処法を考える【Part2】-178分



管理人が気になったこと

①もっとも切迫している3号機からは、今まで、ヨウ素、セシウム、テレルの3種類の核種が外部に漏れていたが、これらはすべて揮発性。
ところが、今度は、タービン建屋の下に、バリウム、ランタン、セリウムといった揮発性ではないために希釈されにくい核種がたまっていることがわかった。これは、核燃料そのもの、ペレットが溶けないと出てこない核種なので、炉心がすで溶けている証拠。事態は、ますます悪くなっている。

②最悪の事態は、メルトダウンを起こして圧力容器が溶けてしまうこと。その外側の格納容器の水と反応して水蒸気爆発が起こる。この場合、チェルノブイリと同じようなことが起こる。

③チェルノブイリでは、最初半径30kmに退避命令を出した。ところが爆発を起こしたために、大気中に高く舞い上がった放射性物質が300km~500kmの遠方にまで飛散してしまった。これが被害を大きくして、結局はソ連崩壊にもつながった。
(このシナリオの場合は、日本経済は壊滅し、旧ソ連のように日本解体もあるかもしれない=宮台談)

④チェルノブイリのときのホットスポット現象に対応するため、一刻も早く福島県全域の雨・風などの気象状況をSPEEDI等でモニタリングし、誰でも閲覧できるようにすべき。

④日本がちゃんと法律を守るのであれば、すでに東北のかなり広い範囲を放射線管理区域に指定していなければならないはず。この場合、半径何kmが大切なのではなく、風向きが大切。

今の日本の状況は、気象庁も加わって、一丸となって放射性物質と気象(風向き予測、放射線降下物の量の予測)の関連について情報を精密に出すべき。
気象庁は何もやっていない。

⑤内部被曝しても、すぐに「何事もない」と退院されられることがあるが、これは間違い。晩発障害といって、何年、何十年も経ってからガンになったりするので、まったく安心できない。
(東電の協力会社の作業員が3名被曝。うち2名が足のくるぶしまで汚染水によって被曝したものの、何事もない、と放射線医学総合研究所を退院させられたが、これは本当のことを言っていない)。

事態は、チェルノブイリと同等か、それより深刻、ということ。
枝野官房長官の記者会見に、それが如実に出ています。

「日本の政府は本当のことを発表していない」と、初期の頃、海外のメディアから批難されていましたが、今は、その段階を過ぎてしまって、おそらく、「本当のことを外に出さない」という方針に各国政府が合意したものと思われます。

NHKの報道が、たった一日、ここまで変質してしまうというのは、管理人には、とても奇妙に映ります。

東京方面にお住まいの方は、こうした最悪の事態が起これば、遠いからといって安心できなくなります。長期間、被曝することになるからです。それが、いつまで続くのか分からないのです。何ヶ月、何年…

日本は国土が広くありません。
政府が発表しなくても、一部の人たちが「行動に移したときは、騒乱状態になる」ということも想定しておく必要があります。
わずかの兆候が出てきても、それを次々と察知して、東京の空洞化どころか、真空化が始まってしまう??

いや、そうはならないでしょう。政府は首都機能を維持するために、その段階になれば重大なことは発表しなくなるでしょうから。東京に人々をつなぎとめておくために…。

私たちは、いずれにしても、被曝の起点となる日を自分で決めて、各自、被曝線量の積算値を計算しければならなくなります。
同じ場所で仕事をしていても、内勤と外勤とは被曝線量が違ってきます。食生活によっても。いろいろ余分な作業が増えてしまいます。

もし、東京にとどまって仕事を続け、健康被害の出るぎりぎりの瀬戸際の数字=最大許容量の100ミリシーベルトを超えてしまった時点で、西に疎開する必要が出てきます。
最悪、住めるところは、中国地方、四国・九州地方だけになってしまうかもしれません。
ただ、これとて、南海地震の心配があるのですから、それこそ「人間 万事塞翁が馬」。
これは、本当にSF的なdoomsday scenarioかも知れません。

長期被曝となれば、誰も健康被害のリスクなど分からなくなってしまいます。政府も何もできないでしょう。そのときになって政府を責めても無意味です。

少なくとも、ニュースの枠内で、「自分の被曝線量を計算しましょう」というようなコーナーが頻繁に設けられるようになったときは、いよいよと覚悟を決める必要があるのではないでしょうか。

このように書くと心配し過ぎ、と思われる方も多いでしょう。書いている私も、そう思います。

しかし、東日本大地震、3万人にも届きそうな死者・行方不明者、さらにはこれとは別に1万人を超える安否不明者…

実際に信じられないことが起こった。
だから、信じられないくらいの想定をして計画を始めよう、と自分を恐怖させ、同時に鼓舞しているのです。
でないと、こんな憂鬱なことに取り掛かろうとは思いませんから。

コメンテーターのプロフィール



隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ
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