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20110511-7.jpg

傾く4号機の建屋

どうも不穏な動きが出てきました。

それは3号機と4号機に関することです。

3号機は圧力容器の温度上昇が止まらないこと。
4号機は問題山積ですが、建屋の耐震性が心配なこと。

1)3号機の圧力容器の温度上昇について

■福島原発原子炉の状態
上のリンク先は、東電、原子力安全・保安院発表のデータを民間のコンサルタント会社が見やすく整理したものです。
当ブログの左のサイドメニューにリンクを貼り付けてあります。

・福島原発原子炉の状態 原子炉の温度
ここから分かるように3号機圧力容器の温度上昇が止まりません。

下のグラフからわかるように、3号機の5月9日・最新のデータでは、原子炉給水ノズル温度が 216.4圧力容器下部温度が154.3を示しています。

(画像クリックで3号機のデータ・ページへ)
20110511-1.gif

原子力安全・保安院は、「原因は今のところ分からず」。
東電は「通常運転時の286度よりはまだ低いが、監視を強める」としています。

3号機温度に関するパラメータ(pdfファイル)によると、原子炉圧力容器のRPV胴フランジ(頭の蓋の接合部分)の温度が5月9日の午前5時の段階で、310.1になっています。現時点では333.9まで上昇。


20110511-1.jpg

20110511-3.jpg


400まで耐えられる設計になっているということですが、このまま上昇を続けると深刻です。

燃料棒露出度によると、1、2、3号機とも燃料棒は水面から露出したままです。
被覆管はすでに溶けてなくなっているので、燃料ペレットは1、2、3号機とも溶け続けているのでしょう。

3号機圧力容器の気体の温度209.7ですから、外側の原子炉給水ノズル温度216.4より低いのです。ここは重要です。

3号機の圧力は、むしろ下がっているので、おそらくベントを行なっているのでしょう。

以上のデータからは、ある推測が成り立ちます。

ここに3号機の使用済み燃料プールの映像があります。10日に撮影されたもののようです(すぐに削除されてしまうでしょうけれど)
プールには水素爆発で壊れた建物の瓦礫が大量に沈んでいて、燃料棒は全く見えません。

放射性物質の濃度を測ったところ、通常、プールの水からは検出されない放射性物質が極めて高い濃度で検出されています。(10日17:28現在)

下の動画は、5月7日の夜に3号機から煙が上がっていた様子をテレビ局が設置した監視カメラがとらえたものです。


これも消去されてしまうかもしれませんので、海外の閲覧者様からご紹介いただいたサイトにキャプチャー画像がありましたので貼り付けます。
http://www.houseoffoust.com/fukushima/fukushima.html

画像をクリックでソース元へ。
20110511-4.jpg
日本時間で午後10時頃から、白煙(水蒸気と思われる)と黒煙の“スモーク・ショー“が4時間続いたと言います。
どこのメディアもまだ報道していないとのこと。

これは3号機で「大胆な冷却」が行なわれた成果なのか…。あるいは、1号機の二重扉が開放されて建屋内の水蒸気が外部に放出されたものなのか…。
ただ、暗いので黒っぽい煙が黒煙なのかは分からない。


と説明があります。

それにしても、かなりの量の煙です。そして、確かに黒っぽい煙がたなびいています。
1号機の扉を開けたからといって、これほどの煙は出ないし、黒煙も出るはずでがありません。
ですから1号機から出ているものではないでしょう。

以上、まことに頼りない情報から、ド素人の私が推測してみましょう。
あまり予想はしないのですが、まったく情報がないので、多くの想像力を働かせるしか身を守る術がありません。

ライブ映像:

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見立て


まず、3号機の温度が上がっていることは事実です。
燃料棒も冷却水の水面から2m以上顔を出している状態ですから、すでに被覆管が損傷してしまった今、ペレットがポタポタ溶けて下に落ち続けているのでしょう。

その一部は、イラストにあるように炉心支持板の上にとどまり、少しはさらに下の方にこぼれ落ちて圧力容器の底に粒状になって溜まっているでしょう。

量が少なく、粒状なので、いまのところは圧力容器の底まで溶かしていないのではないか。時間の問題かもしれませんが。

つまり圧力容器の中の反応は今までどおりで、大ききな変化は起きていない-それが証拠に、圧力容器内の圧力は上がっていません

ただ、気になるのは、胴フランジと呼ばれる圧力容器の上蓋を止めている部分の温度が急上昇していることです。
圧力容器内の反応は変わっていないのに、なぜ圧力容器の上の部分だけ熱くなっているのか---

多分、圧力容器の上のほうにある使用済み燃料プールで核反応が起きていて、その熱が、近くの圧力容器の胴フランジに伝わっているのではないか。
だから圧力容器内の圧力は上がらず、胴フランジ、原子炉給水ノズルといった外側の部品の温度が上がっているのでは?

そして、その熱が圧力容器全体に伝わって温度を上げている!?
だから、圧力容器内の雰囲気温度209.7に対して、外側の原子炉給水ノズルの温度216.4と、外側の温度のほうが高くなっている。
これは圧力容器の中が以前より熱くなっているというより、圧力容器の外側から熱せられているからではないのか。

こうしたことをつなぎ合わせると、使用済み燃料プール内に、本震や余震によって崩れ落ちた瓦礫が、燃料棒を動かして、片隅に集めたのではないか。
それによって使用済み燃料が発熱して圧力容器を外側から熱した結果、使用済み燃料プールにもっとも近い圧力容器の上の部分=胴フランジの温度がもっとも高くなっている、ということではないのでしょうか。

今、3号機の原子炉に入っている燃料は10月に入れたばかりということですから、使用済み燃料がプールに移されたのも、それほど前のことではないでしょう。まだ十分冷えていない。

ところで、この黒い煙です。
本当に3号機から出ているのでしょうか。
だとすれば、3号機の使用済み燃料プールは大変なことになっているでしょう。

その場合、白い煙は燃料プールの水が蒸発したもので、とてつもなく高濃度の放射性物質を撒き散らしていることになりますし、3号機はプルサーマルですから、もっとも恐ろしいプルトニウムが放出されていることになります。

どんな核種が出ているか、一切のデータがないので推定に過ぎませんが、そのように考えざるを得ないのです。

ですので3月15日に起こった4号機の水素爆発(と言われていますが、正確な原因はわかっていません)の小規模なものが3号機で起こっているのでしょうか。
あるいは「これから起ころうとしている」のか。
ただし、建屋の状態がわかりませんが。
(本当に、まったく情報を出さないので、腹が立ってきます)

4号機は燃料棒を原子炉から引き上げて、冷却プールに移していましたが、その燃料が反応して水素が発生し建屋を吹き飛ばしたものです。

3号機の建屋は吹き飛んでしまって、すでにありませんから、かなりの濃度のものが放出され放題、ということになります。

また、水蒸気が大量に出ていることから、ひょっとしたら使用済み燃料プールには水がまったくないのかも知れません。
もし、そうだとすれば、プールの底を溶かして下に大量の核燃料が落ちる可能性があります。

下側に、どの程度の水があるのか分かりません。ないのかも知れません。

しかし、もし下に水があった場合は水と反応して、最悪、小規模の爆発が起こる可能性はないのでしょうか。
そうなれば、3号機の格納容器のひび割れがさらに広がってしまう可能性があります。

その場合、何が起こるでしょう。
「水棺」処置ですが、それが裏目に出て、その水が外に一気に漏れ出すことはないのでしょうか。
もし、そんなことが起これば作業はできなくなってしまうでしょう。
お手上げ状態。

何分、素人の推測ですから、単なる「アイデア」に過ぎません。

2)4号機から黒煙、そして建屋が傾き始めている

さて、4号機建屋が爆発した原因は、いまだに謎だそうです。

20110511-5.jpg
画像は東京新聞:2011年5月10日 夕刊の記事からの転載です。

「地下でつながっている3号機から流れ込んできた水素が4号機建屋を吹き飛ばしたのでは?」と推測しているようですが、そうではないでしょう。別に原因があることは明らかです。

さて、この写真は4号機建屋です。

20110511-6.jpg

その他の4号機の画像
http://www.houseoffoust.com/fukushima/may9images.html
http://www.houseoffoust.com/fukushima/r4sinking.html

相当傾いています。

やはり余震、あるいはアウターライズ地震による津波が心配です。

4号機の使用済み燃料プールは、比較的損壊が少ないといいますから、建屋が傾くことによって、プールの中の燃料棒が一箇所に集まってしまわないか、そのことによって新たな核反応が起きるのではないか、という心配が出てきました。

この記事は私が、あらかじめ準備をするために、頼りないデータから先を読んでみただけですので、科学的根拠はありません。




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