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20110612-2.jpg

「4号機建屋が崩壊しかかっている」。
これは、海外の共通認識といってもいいかもしれません。

「我々は3月16日に、すでに4号機の使用済み燃料プールから水が漏れていることを知っていたが、東電は4月26日まで漏水の事実を認めなかった。
4号の状態は、どんどん悪くなっているようで、まさに建屋全体が倒壊し掛けているのだ」。
(画像クリックでyoutube)
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「4号機建屋は地盤沈下している!?」
ガンダーセン氏が内部関係者から聞いたこと


東電が4号機についてめぼしい情報を出さなくなってから1ヶ月になります。

3月15日、4号機建屋で水素爆発を起こって、その後、火災が発生したと言いますが、後日、水素爆発ではなかったことが判明。
4号機建屋は3号機建屋と地下でつながっており、3号機建屋から水素が4号機建屋に入って爆発したのだと。
なんと、3月15日からちょうど2ヶ月後の5月15日になって発表したのです。

外国プレス向けのHPにも、1~3号機の外観の写真は出しているのですが、4号機の外観全体の写真はありません。たしか、この1枚だけではなかったでしょうか。

20110612-4.jpg

このように特殊車両でプールの上から注水を続けているのですが、冷却がうまくいかず、2号機と同じような外付けで循環型の冷却システムを取り付ける工事を計画していました。
しかし、プールにつながっている配管がぐしゃぐしゃにつぶれてしまっているので、早くも暗礁に乗り上げてしまいました。

20110612-6.jpg

冷却用プールのある4号機建屋の4階部分に開いた大きな穴。配管が断裂したり、へし曲がっている。6月11日。(TepcoのHPから)

最近になって、この写真も出てきましたが、これも日本のサイトではなく海外のニュース・サイトからのものです。

20110612-3.jpg

やはり、この角度から見上げると傾きがはっきり分かります。若干、スルメのように、しなっているように見えます。

仮に循環型の冷却システムを設置できて、水を満杯に入れるとしても、それだけの重量が不安定な上層階にかかってくるわけですから、今度は建屋そのものの倒壊が、いよいよ現実的になってきます。
この状態で、今後何年もの間、冷却できるわけがありません。

下の写真は何度か紹介していますが、JNNのライブカメラのキャプチャーです。

中央のタワー右側の建物が4号機建屋、タワーの真下にあるのが3号機です。
下から写した写真では分からなくても、遠景写真なら、はっきりと4号機の傾きは確認できます。

3号機の建屋の上階(たぶん3階、4階部分)は骨組だけの「剥き出し状態」。つまり、圧力容器、格納容器の両方とも、すでに大きな穴が開いているのですから、溶融した核燃料は外気と直接、接しているのです。

20110612-1.jpg
画像元

申し訳程度に、やっと設置した「ふくいちライブカメラ」
たった1台だけでは分かりません。
それに、3号機、4号機の状態はほとんど見えません。
万が一のときに、人を避難させたいと本気で考えている、まともな会社なら数台のライブカメラを設置するでしょう。

この4号機建屋からは、今まで何度も大量の白煙や黒煙が上がっていることが確認されています。

東電と御用学者は何といってきたか。
「原因は不明です。調査します」。その後、何も発表されないし、テレビ・新聞の大マスコミも追及しません。
そんな馬鹿な。
原因など、彼らは、ちゃんと分かっているはずです。

このブログで何度もご紹介しているアーニー・ガンダーセン氏は、欧米やロシアの多数のメディアから取材を受けて、4号機建屋が倒壊するかも知れないと警告しています。

そのうちのひとり、広島市立大学「広島平和研究所」講師のロバート・ジェイコブズ氏も同様に、海外メディアに対して4号機建屋倒壊の可能性について話しています。

その他の専門家も同様に4号機の傾きを指摘しているのに、日本のメディアはこの事実について目をそむけているようです。おそらく4号機建屋の重大性を認識していないのは日本人だけかもしれません。

4号機建屋の敷地部分は、ガンダーセン氏が東電から聞いた情報では、地震で地盤沈下しているとのことです。そして、ガンダーセン氏は地盤沈下の事実を確認したと言っています。

ガンダーセン氏が、この話を聞いた時点では、地盤の沈み込みは1フィート程度。
現在は、どれほど地盤沈下が進行してるのか分かりません。
詳しくは【傾きが止まらない4号機建屋の補強工事】へ。

この記事の中にある、作家の宮崎学氏が東電関係者から知らされたという情報は衝撃的です。

そして、前の記事【ガンダーセン氏の被曝から逃げるためにアドバイス】では、「あくまで最悪の事態が起こった場合」と前置きしながらも、4号機が倒壊した場合の避難行動を具体的に話してくれています。

4号機建屋の5階部分にある使用済み燃料プールには、他の1~3号機のプールに貯蔵されている使用済み燃料の2倍以上の量の燃料が貯蔵されています。
それだけの重量が建屋の上のほうにあって、余震が起きるたびに、スルメのようになった建屋をグニャグニャ揺らしているのです。

ここには、使用済みの分と、使い切っていない分をあわせて1535本もの燃料集合体が入っていて、毎日210トンもの水が外から注入されています。
(使用済み燃料783本と、使い終えていない燃料548本の計1331本という情報もある)

このプールには、なんと1425トンもの水が入るのです。

20110612-5.jpg

 上のイラストは、福島第一原発のマークⅠ型の原子炉と建屋内の構造を描いたものです。
使用済み燃料プールの位置は、こんなに高い位置にあります。

4号機のプールに貯蔵されている1500本近い燃料棒から出ている発熱量は毎時200万キロカロリーです。
これは、1、2、3号機のプールに納められたている燃料棒から出ている熱量の、それぞれ33倍、5倍、10倍です。

つまり、4号機のプールに納められている燃料は、まだまだ大量の崩壊熱を出し続けているのです。
そのため、水位が足りずに、水面から顔を出しているうちに燃料棒が発熱して、プールの水を蒸発させているのです。

プールの底(あるいは側面)に穴が開いていることは事実ですから、これからも、こうしたことは、ひんぱんに起こるでしょう。
夏になって気温が高くなってきたので、水蒸気が出ていても昼間には見えないだけです。

特殊車両によって上から入れられた水は、すぐにプールの底(あるいは側面)から漏れてしまうのです。
その水は建屋内にジャージャー流れ落ちて、さらに地下に滲みこみ、ほとんどが海に流れ出ようとしているのです。

これは、とんでもない高濃度の汚染水です。
プールの底に開いている穴が小さいうちは、上から注水すればなんとか現状維持はできましたが、穴がどんどん広がってしまうと、いくら上から水を入れても、そのままプールの底の穴から下に落ちてしまいます。

こうなると、燃料にシャワーを浴びせているのと同じ状態になります。
当然、十分冷やすことができないので、やがては燃料が溶け出してプールの底にたれさがり、ついにはプールの底全体を溶かしてしまうのです。

そのとき、ドサッと核燃料の塊が建屋内や外の地面に落ちるかもしれません。それは、バケツに入れたドライアイスを地面に放り投げるようなものかもしれません。
そして、溶けた燃料は土をどんどん溶かして地下水に接触します。
あるいは、そこまで行かずに止まるかもしれません。

そうなると、もう作業はできません。ロボットを使うしかありません。
ただし、熱いままの燃料をわしづかみしても、回路が健全のままでいられるロボットはまだありません。

チェルノブイリでは、水素爆発によって建屋の屋上や、敷地に燃料や破片がばらばら飛び散ってしまいました。
この撤去作業に当たった兵隊たちは、ものすごい量の放射線に被曝して、それほど長く経たないうちに次々と亡くなっていきました。

再び、4号機から深夜に謎の水蒸気

これはが「ふくいちライブカメラ」とらえた6月11日、午前1~2時の映像を早回ししたものです。


これも同じく、6月11日、午前3~4時の早回し映像です。夜になると気温が下がるので、よけいに水蒸気がよく見えるのです。

あきらかに、これは4号機から出ている水蒸気です。もちろん、高濃度の放射能の水蒸気です。
こうして少しずつ燃料が溶けて水蒸気になって、大量の放射性物質を含んだ雲が大気中を浮揚して、遠くまで運ばれているのです。
毎日、毎日。

この様子は、すぐに海外のサイトで紹介されます。日本より早く。
なぜ、外国の人たちは、そんなに神経質になっているのでしょう。

それは日本の私たちより放射能の怖さを知っているからです。
爆発の映像を見たら、ガンダーセン氏が薦めるように、「すぐに空港に向かうような人たち」が大勢いる、ということなのです。

こんな状態で、今後、心配されているアウターライズ余震に建屋が耐えられるかどうか。水漏れしたとしても、プールの底が抜けていなければ、プールには少なくとも数百トンもの水と数十トンもの核燃料があるのですから。

何より、地盤沈下があるのですから。

しかし、プールの底が抜け落ちて、核燃料が地面にばらまかれた場合は建屋自体は軽くなるので、大きな余震が来ても多少は持ちこたえるかもしれません。

その場合は、それ以前に4号機建屋周辺の敷地には核燃料そのもが散乱しているわけですから、隣の3号機の作業は中断しなければならなくなります。

3号機の水素爆発の可能性は、それだけ増えることになります。

4号機は、このようなジレンマにあって、前にも後にも進めない状態なのです。

ともあれ、11日の夜中、なぜ水蒸気が出たのでしょうか。
建屋の倒壊を恐れた注水作業員が、一時、注水を中断したことになるものでしょうか。

あるいはガンダーセン氏の言うように、まるで人間が呼吸するように、プールの中で「小再臨界」を繰り返しているのでしょうか。

果たして彼が警告するように、4号機建屋が倒壊したら今までにないような大量の放射性物質が飛散してしまうのでしょうか。

4号機建屋は丸ごと倒壊しても、爆発はしないのではないでしょうか。
敷地内に落ちた核燃料は、ぜいぜい水溜りにしか触れないわけですから、水蒸気爆発は起きないでしょう。

それより隣の3号機、あるいは他の原子炉での作業ができなくなってしまうことによって、他の原子炉が、再び水素爆発(格納容器の損傷が少なく、密閉性を保った状態にあれば)か水蒸気爆発を起こす危険が出てくる…。

原発推進派の学者でなければ、大方は、このように考えているのではないでしょうか。ただ、誰も本当のことを言わない。

ちなみに私は、すぐ行動が起こせるよう、このように考えて頭にインプットしています。

●大きな余震なり、新たな震源と言われている茨城県沖の地震が起きて、(倒壊までいかなくても)4号機が傾くようなことが起これば、連鎖的に1~3号機も重大なことになる。

●一時避難のつもりでいたものの、他の原子炉の様子見も含めて、ある程度、長い期間になるかも知れない。

●その場合は、東京でも一時帰宅さえ出来なくなるかもしれない。(避難区域指定など、法令によって強制されることはないでしょう。あくまで自粛によるもの)

●だから、4号機が(一部でも)倒壊したことを知ったら、ゆとりを持って数日分の着替え、万一のときのシュラフ、水を積んですぐに行動に移す。

●出遅れたら、車だろうと新幹線だろうと、飛行機だろうと東京から脱出は出来なくなるだろうから、ドアの隙間などに目張りをして家にこもってしまう。
このような事態は本当の非常時なので、仕事・会社への連絡を入れて、後はきっばり忘れる。思い切りが生死を分ける。

●その際、水が汚染されていないうちに、浴槽にきれいな水を満杯に入れておく。
夏にエアコンもつけなければ熱中症になるでしょうから。そのときに浴槽に入って体をクールダウンするため。

●日頃から冷蔵庫には氷をたくさん作っておく。浴槽の水を少しでも冷やすため。

こんな風に想像力を働かせています。

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参考:放射性物質防護用の推奨マスク及びマスクの評価分析まとめ(N95、N100のマスクの評価分析)

N95マスクであろうと、N100マスクであろうと、何度も使っているとマスクの外側に放射性物質が付着してくるので、今度は防護するはずのマスク自体が放射線の発生源になってしまいます。
特にエネルギーの大きなアルファ線は注意です。

高性能マスクは値段も高価なので、本当に万一のときのために1人当たり2~3枚の見当で用意されたらどうでしょうか。
(普段は使い捨ての安いものを使用している)

もし、すでにお持ちのマスクがN95やN100などの高性能マスクでない場合(普通のインフルエンザマスク、サージカル・マスクというもの)は、清潔なガーゼを水で湿らせてマスクの下に重ねると防御効果が増すと言われていて専門家も薦めています。

ガーゼの他に、ピュア・ウォーター(常温で5年、6年保存可能な純水)500mミリリットル1本と、テープをひとつの袋に入れてセットにしておくと、いざというときに、すぐに持ち出せます。

テープは、マスクと顔の凹凸の間にできる隙間をふさぐものです。この隙間から入ってきてしまいます。これはとても重要なことです。
テープといっても、セロハン・テープや、DIYなどで使うビニール・テープを使うと、アレルギーの人などは皮膚がかぶれて、大変なことになってしまいます。このテープとは、あくまで医療用テープのことです。

意外にテープは見落としがちですが、とても大切なものです。

Nn95マスク 日本製

N100マスク




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