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福島県北部での第二回放射線調査:グリーンピース




この一連の記事は、医療ジャーナリスト・藍原寛子氏の「福島レポート」を基にしています。
ソースは、
【福島報告 仮設住宅への入居が進まない理由】
【福島報告/福島は内部被曝が放置された深刻な状況
ECRRのバスビー博士が福島県内を調査】

の二つです。

「福島レポート」は、いくつかのテーマに分かれており、ひとつひとつの事象について、その経過を分りやすく追っていくために、テーマごとに管理人の方で記事の再編集を行ったものです。
videonew.comには、今後も福島レポートがアップされるようです。


郡山市の仮設住宅の状況と、そこでの暮らし

videonews.comの「藍原寛子の福島報告」から、「仮設住宅への入居が進まない理由」についてレポートされた部分だけ抜き出したものです。

福島報告の元動画は下のgif画像をクリック
300k.gif
(Firefoxで閲覧している方でIE Tabオプションをインストールしていない方は、gif画像の上を右クリック→リンクのURLをコピー→IEを開いてアドレスバーに貼り付けてください)

Youtubeにもアップされていますが、画質・音声ともに劣化しています。



最初から11分30秒までが、郡山市の仮設住宅の入居状況と、そこでの暮しぶりについてのレポートです。
(以下、藍原氏のレポート)

郡山市でいちばん大きい避難所になっているコンベンション・ホール「ビッグパレットふくしま」の隣に仮設住宅が建設されており、6月から入居が始まっています。

ピーク時は、主に原発立地の富岡町、隣接の川内村から2500人ほどの避難者がいjましたが、順次、仮設住宅に入ったり、借り上げ住宅に移ったりで現在は300人ちょっとの避難者が残っているだけという状況。

とはいうものの、残念なことに阪神淡路大震災のときと同じような経過をたどっていて、社会的弱者と言われる高齢者、病弱な人、失業中の人、経済的な問題を抱えている人、などがまだ避難所に残っています。

仮設住宅には高齢者優先で入居が始まっていますが、一方で何らかの理由で入れない、あるいは「入らない」という選択をしている人もいます。

というのは、仮設住宅に入ると電気代、食事代も自立へのワンステップということで、自己負担になるので、できるだけ避難所に長くとどまって経済的負担を軽くしたいと考えている人がいるからです。

市の方としても、すでに県外に避難して いる人たちも、やがて戻ってくるだろうと考えて、そのときのために仮設住宅を用意しているということもありますが、原発の様子がこれからどうなるのか分からないので、果たして福島県内の仮設住宅に戻ってきていいものだろうか、という心配も一方にあったりします。

放射線量については、ビッグパレット内に専門の業者が設置した大きな線量計があって、それを見ると通常は0.8マイクロ、少ないときは0.0いくつという日もある。外よりは低い状態になっています。

ビッグパレットに隣接する仮設住宅のほうも取材しました。

このコンベンションホール隣の敷地には、すでに316世帯分の仮設住宅が建設されています。
その建設の方法ですが、3つ業者のパターンがあって、プレハブ建築協会・企画部、プレハブ建築協会・住宅部会、県が募集した地元公募事業者という3とおりの建設事業のスタイルがあって、それぞれ仮設住宅の造りが若干違っています。

ちなみに地元公募事業者は、木造の仮設住宅。

20110726-1.jpg

この仮設住宅に入居している遠藤さん(65歳 農業)ご夫妻は川内村から毛布一枚で避難してきた方ですが、「まあまあ快適に暮らしています」。

阪神淡路大震のときの教訓から、できるだけ川内村から避難してきた人たちは仮設住宅内でも近くに住めるように、という配慮から遠藤さんご夫妻の息子夫婦も隣に住んでいる。

その他の川内村から避難してきた人たちも、すぐ近くの棟に割り当てられて、天気のいい日には、外で集まって雑談などをしたりして過ごしているようです。

設備については、「家電6点セット」というのがあり、入居前にすでに、それぞれの仮設住宅に備わっています。
洗濯機、冷蔵庫、電気炊飯器、液晶テレビ、電子レンジ、電気ポット…。
その他にも川内村や仮設住宅の建設業者が用意した電気掃除機なども備えられています。

これらの家電は、世界各国の赤十字から送られてきた義捐金で購入したものです。
4月5日に日赤が発表したところによると、これらの家電6点セットの購入には、日本国内から寄せられた義捐金は使われておらず、国内からの義捐金は、被災県ごとに設置されている義捐金配分委員会によって被災者へ配分される、ということです。

遠藤さんに、将来、このまま仮設住宅で過ごすつもりか、あるいは(線量が高いので望み薄だが)川内村に戻れる状況になったら戻って再び、農業をやりたいのか、それとも他の土地に移り住んで農業を続けようと考えているのか、尋ねてみたところ、「どっちでもいい」という答えが返ってきました。

というのは、一時帰宅したときに、家の玄関の戸が開かなかったり、カビが生えていたり、かなり失望したようですが、再び済める状態にするには相当の労力が必要であることが分ったので、自分の歳を考えると難しいだろうという判断から、「どっちでもいい」という回答になっているようです。


これに関連したレポートが、この翌週の7月23日にアップされています。
300k.gif



上の動画の0:40:10から

増え続けるホットスポット。人口流出を止めたい自治体側。

【神保】
さて、藍原さんは来週はどんな予定で。

何か、ご実家の近くまで避難地域が迫ってきてしまっているとか。
広がっているわけですが、その避難地域というのは。

【藍原】
そうなんです。
ホッ トスポットですね。
同心円状に広がっているというよりは、ホットスポットが次々と計測されて発見されているので、ここも線量が高い、ここも線量が高いとい うことで、(ホットスポットの新しい)エリア指定をしているのですが、ちょうど私の実家の半径10kmの両脇がホットスポットに指定されてしまったり。

福島市の東側(原発に近い側)の線量が特に高いのですが、福島市長が東側に住んでいる住人を西側に避難させるという案を出していて、市外に避難されるよりは、同じ市内の低いところ(放射性物質が吹き溜まりやすい低地)に避難させたほうが人口が減らない、ということがあるようで。

まあ、人口というのか税金上というのか、社会環境上の大きな変動を与えたくないという配慮があるということですが、そろそろなんだか、もしかすると避難所レポートという可能性になるかも…。

【神保】
それはホットスポットが、ポンッと突然、明らかになっているのか、それとも広がっているのか、どちらでしょう。
たとえばコンクリトーのところだと風でどんどん広がりますが、土の地面だと吸い込んじゃうみたいですけど、花粉と一緒ですよね。
まだ広がっているんですか。

【藍原】
それが分からないんです。
原発の事故が起きたときには、これほど丁寧に調べていなくて、今になって県内全域で除染活動することになったり、学校が大変だということで、学校を定点で調査したりということが始まって分かってきたのです。

ただし、最初の頃に各地の線量を細かくを調べず、大分経ってから、次々とホットスポットが発覚したので、原発が爆発したときに、すでに今のような ホットスポットの状態になっていたのか、あるいは時間の経過とともに徐々に広がってきたのかが比べようがないので分からないのです。
調べれば調べるほど、思ったよりひどいことが分かってきました。

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ここから管理人:

この方は、ある意味では自分も原発被災者であるという立場から、「暮らし」という視点を通して現地の細かい取材を行っています。

高濃度汚染が心配されている郡山市ですが、少なくとも、県内最大の避難所となっている「ビッグパレットふくしま」に限っては東京の北側や千葉県のホットスポットより線量が少ないようでよかったです。

また、仮設住宅にはエアコンも完備しているようで、暑さ・寒さをしのげそうです。

このレポートから、いくつかのキーになる言葉が浮かんできました。

「将来は、どっちでもいい」。
「調べれば調べるほど、ひどいことが分かってきた」。
「被災地の自治体の本音は人口流出を食い止めたい」。


細野原発事故相は、福島第一原発の安定冷却へ向けての第一ステップ終了間近ということで、避難区域縮小の可能性を宣言しました。
しかし、このレポートを見るまでもなく、現地被災者は、「そんなことなど信じていない」のです。

別の記事で明らかになっていますが、福島第一原発からは、いまでもテルル(半減期がいちばん短い132Teは3.2日)が放出されていることが計測されているので、再臨界が今でも起こっていることを考える必要があります。
つまり、冷却されていない…。

細野の言う「放射性物質の放出量が百万分の一になった」という言葉の中身を精査する必要があります。人の命が懸かっています。

事実は今でも放射性物質は大気中に出っ放しであること。
量は少なくなったかも知れないが、今後の問題は、どんな核種であるかということ。

その核種が出す放射線がα線やβ線であれば、取り返しのつかない内部被曝を起こすので、放出量そのものより、どこに落ちたかが重要になる、ということ。

福島市では、次々と、新しいホットスポットが発見されているようですが、その中身がヨウ素、セシウムから、テルルやストロンチウム、プルト二ウムなどのもっとも人体に悪影響を与えるα線やβ線を出す核種に変わってきていないか、政府は、しっかり計測して隠さず公表しないと大変なことになるかもしれません。

政府は、いまだにヨウ素、セシウムしか計っておらず、他の核種は無視しているのか、隠しているのか、どちらかだからです。
こんなことは、世界どこを見渡してもありえないことです。

地元の人たちは、こうしたことをちゃんと分かっていて、「そんなに簡単に戻れない」と思い始めています。

「調べれば調べるほど、ひどいことが分かってきた」

ホットスポットの広がり方は解明されていないようです。
白い半紙の上に墨汁をたらすように、点点と広がっていくのか、それともアスファルトやコンクリートの路面上を雨などで伝って広がっていくのか、そのメカニズムが分っていないようです。

このメカニズムを解明しなければ、稲わら汚染や、米の汚染を防ぐことなどできません。

ホットスポットは、細かく調べていないから発覚していないだけ。
特定の地域を細かくメッシュ状に計測していけば、ホットスポットだらけになるかもしれません。







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